歯磨きってめんどくさい!(その1)

アッサリした内容のホームページ本体をBLOGで補うと宣言したからには、何か指導的な事を一発書かなきゃいけないと思いまして。

早速、歯の磨き方を語ってみようかと思います。 うちでやってる歯磨き指導は、すごく短時間で終わってしまいます。健康保険では一定時間以上かけないと点数が付きませんので、うちでは歯磨き指導の点数を請求した事がほとんどありません。

だって、ここは歯ブラシこう当ててこう動かしてなんて言われても覚えてらんないでしょ?最初から言われた通りの事なんてできないでしょ? できちゃう方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身は無理です。なので、最初は根幹の考え方だけを伝えて、後はレベルと熱意に応じて少しづつフォローして行くっていう事やってると、毎回の時間はほんの少しって事になるんですね。

うちで教えている磨き方は、基本的にはスクラビング法というブラッシング法です。これは、たぶん大抵の歯医者で虫歯予防として教えられている方法で、その点に於いては、うちも他と変わりません。 たぶん大抵の歯医者で教えられてて、しかも小学校とかでも教えられてるはずなのに、磨けてないわけですので、同じ事教えても磨けるようになるはずありませんよね?普通にスクラビング法が知りたきゃ、今の時代、YouTubeでいくらでも歯医者の実演動画が見れますので、日中に患者さんの貴重な時間を割いてまで僕がお教えする必要はないでしょう。

前置きがやたら長くなりましたが、勿体ぶっているわけじゃありません。肝心の部分が短いので、尺を稼いでいるだけです。

その短い肝心な部分をお話しする前に、大前提を理解しておいて頂く必要がありますので、もう少しお付き合い下さい。 歯磨きってめんどくさい!と歯医者の僕でも磨く度に思います。折角めんどくさい思いをして磨くんですから、漫然と磨かずにできるだけ確実に無駄なく磨きたいものです。 その為には、歯を磨いてる最中に「今、何をやってんのか?」を念頭に置く事が重要です。

まず、何か食べたり飲んだりすると、大抵それには糖分が含まれていて、それを口の中にウジャウジャいるばい菌がネバネバしたプラーク(=歯垢)に変えるので、必ず歯の表面にはプラークがこびりつく事になっています。 このプラークの中は虫歯を作るばい菌や歯周病を引き起こすばい菌が増えるのに都合が良く、口の中でバラけていると人間の体に影響があまり無いばい菌ですけど、局所的に爆発的に数が増えちゃうと、その生活の影響が無視できなくなって、虫歯ができたり歯周病になったりするわけです。 なので、虫歯や歯周病を予防する目的でばい菌が増える場所であるプラークを落とす作業が、歯磨きなわけです。 「さあ、今日もばい菌の住処を減らしてやるぜっ!」という意気込みを持つ事が大事・・・かな?

(つづく)